1573.店別管理 (5)

石原前都知事のプレスインタビューをテレビで見て感じたことですが、石原氏のパーソナリティは個人的に好きだったので、石原氏の著書を何冊か読んでいました。とても積極的に物事を考える人で、明確に意思表示を述べる人で個人的には尊敬できる人だと思っていました。しかし、このインタビューには正直がっかりしました。石原氏は都の政治に関して、細かいところは部下に任せっぱなしであったことです。登庁は一週間に1～2日だったそうですが、この種の勤務スタイルが許されるのは、本当に優秀で信頼できる部下がいればの話で、もしそれなりの部下がいれば、トップは部下任せでも結構だが、それでも自ら細かいことも知っていることが前提条件です。「委譲」と「放任」は別問題で、「委譲」は上司が部下の仕事について細部まで熟知したうえで、判断を部下にまかせること。「放任」はたんに判断と責任を部下に丸投げにすることですが最終責任を負うのは上司でなければなりません。石原氏は「放任主義」で事件の細部まで知らなかったのではないかと思います。