1695.税務署のマーケティング(1)

2人が現役の税理士、もう一人が商社退職の合計4人の男性が卓球という共通の趣味で会食をもちました。会食中、話題で盛り上がったのが「マーケティング概念が税務署にも適応できるのか」でした。私の考えとして「マーケティングとは顧客志向に立脚し利益を最大にするマネジメントの考え方」であると定義しました。この考え方を税務署に適用するならば、税務署にとっての顧客は納税者であり、顧客のニーズ・ウオンツを充足させることによって最大の税収入という収益を供出させるのが税務署である。そのために税務署は納税者の立場に立って納税者の役に立つアドバイスを提供すべきで、テレビ番組で人気のある小林稔侍が「税務調査官・窓際太郎の事件簿」で納税者側に立ち税務相談をする窓辺太郎を演じているが、これこそ税務署員の生き方であり、税務署のマーケティングだといいました。

しかしながら、シニアの税理士のコメントは「税務署にとって顧客志向の概念は無用である。なぜならば、納税は憲法で定められた国民の義務だから、顧客のニーズもウオンツは考慮する必要がない。公平に税金を徴収し、還付金を最小に抑えるべく努力する。税務署の目標は税収入の最大化ではなく公平なる税徴収すること」であるとおっしゃいました。

0コメント

  • 1000 / 1000