157.人間は考える葦である

「人間は考える葦である」。これは17世紀の哲学者のパスカルの言葉です。葦は川の流れに身を任せながら生きてゆく弱い生き物で、それはまるで人間のようだと思ったのでしょう。人間も弱い生物だが、他の生き物と違う点は「考える力」を持っていることです。

つまり、「考える力」を有することが人間の証明です。更に逆説的に言えば、考えることを忘れた人は人間ではなく、動物と同じです。「考える力」を大切にしなければなりません。さらにそれを伸ばしてゆくことを忘れない。

確かに、動物は「考える」ことをせずに本能のままに生きているようですが、人間にも動物と同じように本能の命じるままに行動することがありますが、できるだけ立ち止まって考えてみることが大切です。なぜならば、それができるのが人間だからです。普段から、できるだけ意識して「考える」ように心掛けることです。

世の中には、「考える」ことをせずに、刹那的に、または過去の経験にもとづいて行動する人間が多く見受けられます。過去の経験を行動規範にする人間は世間では保守的と呼びますが、保守的だけでは進歩がありません。自由な発想で、最善の方策を見いだすことに進歩があるのではないでしょうか。

0コメント

  • 1000 / 1000