205.当事者意識物語、王様と農民
ある方から聞いたお話ですが、中世時代、ヨーロッパのある国の王様が秋の大豊作を祈願して、豊作ならば農民が葡萄酒を一瓶持ち寄り、王様はたくさんのごちそうを用意して収穫祭を盛大に祝うことを約束しました。さて、秋になり、例年にない大豊作でした。約束通り農民は各自自家製のワインを一瓶持ち寄りました。王様も約束通り沢山のごちそうを準備してまさに収穫祭が始まろうとしていました。
王様の指示に従い備え付けの大きな樽に各自がワインを入れ、いよいよお祭りのスタートです。しかし、樽のまわりに人々が集まり喧噪激しく口ぐちに罵りあっているのでした。理由を聞くと樽の中身はすべて水だったのです。全員がワインのかわりに水を入れてきたのでした。自分だけ水をいれてもわからないだろうと思ったのです。全員に当事者意識が無かったので、樽の中身がすべて水になってしまいました。王様は激怒し農民に重罪を課したとか。自分だけは関係ない、自分一人ぐらいわからないだろうとした結果です。これがまさしく当事者意識の無い行動です。この話は他人事ではなく、仕事でもプライベイトでもよく見受けられる話しです。
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