394.パッカードの法則(Dave Packard's Rules)

国内だけでなく世界の巨大企業の盛衰は目まぐるしく変化しているが、それは「パッカードの法則」が働いているからだ。「パッカードの法則」というのは、ヒューレッド・パッカード社の共同創業者の一人、パッカードが発見した法則。彼は「偉大な企業は選択肢の欠乏で死ぬより、多過ぎる選択肢の消化不良で死ぬ」と言いました。大企業は資金力が豊富になり、なんでもできると錯覚してしまうのだ。つまり「多過ぎる選択肢」を持ち、組織的にも肥満体になり動きも鈍くなってしまう。売上高と適切な人材数の関係が比例している時代は良いが、バランスが崩れると企業成長にストップがかかってしまう。ダイエーの場合は、多店舗化や多角化がすすんだが、急成長に優秀な人材確保が追いつかなかったことが一番の原因だろう。カリスマ性の強い中内氏の周りには「ゴマスリ族」が集まり、それを良しとする気持ちが中内氏自身に生じたのだと思う。カリスマは優秀な部下を排除する傾向にある。中内氏はパッカードの法則「優秀な人材の増加が売上の成長を上回らないと真の大企業になりない」を認めなかったのだろう。この法則を知って、カウンター・チーフも売上を増やすには、優秀な部下の育成が重要なことだと気付くべきだ。

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