420.問屋衰退の原因

問屋無用論が台頭してきた原因は外部環境の変化によるだけではない。当時の日用雑貨卸は本来果たすべき機能を十分果たしていなかったからで、物流と商流機能だけに固執し新たな挑戦もせずに、ある意味、昔の問屋業にマンネリ化しメーカーに全て負んぶに抱っこの状態だった。5つの機能を保持していれば「問屋無用論」など起きなかったはずだ。ちなみに、全国に2000社あった日用雑貨卸は500社に集約され、トップの「パルタック」と「あらた」が大手となりほとんどの問屋が消滅してしまった。ライオンも全国に有力卸商が70前後あったが、現在は全てトップの2社に統合されてしまった。

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