682.カウンターリニューアル(7)

数値化して是非を判断するケースを紹介しましょう。ある日、新聞にバーゲンのチラシが入っていたので、車を30分程運転して会場に行きました。「バーゲン」というキャッチフレーズで売り場は大変な客で混雑していました。おおよそ30%オフの価格設定でしたが本当に得をしているのかどうか計算してみました。
バーゲン会場で1万円の買い物をしたと想定すると、30%オフですから得した金額は3千円ほどになります。しかし、3000円を得したが犠牲にしたものはなんでしょうか。これを数値で表しました。会場まで車を運転して往復1時間、売り場に滞在するのが2時間の合計3時間。この時間、もし買い物に行かずにパートで働いたとすると時給が1000円の3000円の稼ぎになり、そしてガソリン消費が2リットルで220円だとすると、合計で3220円の損失になります。つまり、3000円を得するために3220円を費やしたことになります。バーゲンがストレス解消に効果があることを別にすると、果たしてこの消費行動は意味があるのかは疑問です。

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