1037 2. 基本と原則(13)

ある悪いアメリカンジョークを友人から聞いたことがあります。父親が三歳の息子を暖炉の上に立たせ、手を差し出して言いました。「パパが受け止めるから飛んでごらん」さんざんなだめたり励ましたりして、ようやく子供が飛んだと思ったら、父親は後ずさりして子供が床に落ちるにまかせたそうです。わあわあ泣いている子供に寄り添って、父親はこう言いました。「いま、人生で一番大事なことをおまえは学んだよ。だれも信用しちゃいけないんだ」この悪いジョークは他人ごとではありません。父親も信用できないとすると誰を信用して子供は成長するのでしょうか。このジョークが或る種、アメリカの家族関係を表しているように思えます。アメリカの子供は子供っぽくないといわれますが、これは多分に自立精神を大切に育てた結果だと思います。

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