1043 2. 基本と原則(19)

三菱の創業者は明治の動乱期に政商として巨利を得た立役者岩崎弥太郎です。彼は海運業で三菱の礎を築き立身出世しましたが、それに対して真逆の考え方で同時代を生き抜き「日本資本主義の父」と呼ばれたのが渋沢栄一。岩崎弥太郎の商業主義に対して、渋沢栄一は合本主義を唱えました。合本主義とは「企業とは公益を追求する使命やその目的を達成するのに最も適した人材と資本を集め事業を推進させること」。岩崎弥太郎が「富や権限は一人に集中すべき」と考えたのに対し、渋沢栄一は多くの人の意見を結集すべきで、個人の利益よりも公益を優先すべきだと主張しました。

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