1656.禁句の中止(4)
不景気だからといってリストラをする企業が目立ちます。早期退職勧告に関しては
、ボーナスなどを上乗せして社内公募するのだそうだが、意外なことに想定外のスタ
ッフや人数が応募して戸惑うケースがあるようだ。短期的には人件費が削減され損益
面では改善されるのだが、それはあくまでも上辺だけの改善で本質の問題点を解決し
ていないので翌年からは更に大きな問題となり、やがてM&Aや破産してゆく運命にあ
ります。もともとリストラとは「首切り」ではなく組織の再構築を意味し人員整理は
あくまでもひとつの手段にすぎないのだが、言葉が間違って独り歩きしているのだ。
組織の改善策に「能率化」と「効率化」があるが、人員数を削減して現状を維持する
ことは「効率化」で、人員数を現状維持しより高い成果をあげることが「能率化」で
す。マネジメントはまず「能率化」に挑戦し、それでも不可能な場合に「効率化」に
諮るべきである。現実は業績が悪いことがトップの責任であるにもかかわらず、原因
を部下に転嫁し「首切り」をしているようだ。
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