1667. 広告戦略(1)

8 広告戦略
 
フラグランスからスキンケアに重点を移す戦略を決めたが、ラボシリーズをバックアップする宣材がありません。基本的に、全ての宣材はニューヨークの本社が制作するので当然といえば当然だが、だからと言って、日本で自由勝手に制作はできません。その場合、本社に制作を依頼しなければならないが、だからといって要望を受けてくれるとは限りません。なぜならば、メンズ・フラグランスの強化が世界市場における基本戦略で日本独自の戦略変更は承認されていなかったからです。あえて提案すればいろいろ物議を醸しだすのは間違いありません。その為に本社の許可なしで制作してしまえ、もし発見されたら「これは純稿ではなくアドバトーリアル(記事風の広告)だ」とあらかじめ「エクスキューズ」を準備して、未承認の広告戦略を実行に移しました。本社から問い詰められれば罰金どころではすみませんが、アラミスの将来を考え、いずれにしても全ては「終わりよければすべてよし」だと腹をくくりました。仕事は社内ルールに従うことも大切だが、時に応じて腹をくくるガッツも必要になります。結局は、結果がよければ、誰も文句はでてきません。

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