1689.大妻中学高等学校の講演会
数年前、知人の誘いで半蔵門の千代田本校の講演会に出席してきました。興味があったのはテーマが「日本の未来を担う、美しいなでしこを育む、私学における女子教育の可能性」だったこと、そして大妻学校のキャンパスの様子を観たかったからです。
マンドリン部の演奏で開演、講演会全体はすべて学生がプロデユースしていたようで非常に良かった。花村理事長の挨拶に始まり久保純子アナウンサーの基調講演、中高等学校生徒による合唱部演奏、特にこれは演出が非常に良く、生徒が観客席にまで入ってきて目の前で合唱と振付を見せてくれました。パネルディスカッションには、大妻の4校(千代田本校、多摩、中野、嵐山)から卒業生と在校生がそれぞれ一名ずつ参加し「女性がさらに輝ける社会を実現するために」をテーマに約一時間弱、奥村晶さん(ジュニアエラ編集長)がコーディネートを務めていました。以下講演の内容を要約しました。
(1) 花村邦明理事長挨拶
現在4中高で5025名の生徒で全国最大の中高等学校
大学をいれると13000名でこれも女子校では全国最大
現在日本では管理職の10%が女性、世界の平均は30%に比較すると少ない、
特に北欧では高く50%が女性。政府は2022年までに30%を目標にしている。
大妻の創始者である大妻コタカは良妻賢母で良き社会人の育成を目標にした。
コタカ氏の経験話から、苦労して人間は育つ、苦労は必要である。
(2) 久保純子アナウンサーによる基調講演
自分のやりたい事を実現できる世の中が必要で夢を持つことが大切。
夢の実現には時間と努力が重要。夢があるから苦労を乗り越えられる。
自分で生きる術を持たなければならない。自立することが必要。
アメリカのウイスコンシン州に留学した際の酷さを経験した。それが自分の成長につながっている。
国外に出て初めて日本をよく理解できるようになった。日本人としての素晴らしを実感でき誇りに感じるようになった。.
夢を叶えるには勉強しかない。勉強することによって夢を描くことができる。勉強の機会がない未開発国の人々に夢はなんですか、と尋ねても“何もない”と答えるが、一度勉強すると自分の夢が何であるかを語り始める。
学問を修めることが重要、これによってたくさんのメリットが生まれてくる。
勉強する理由づけは「勉強すれば夢が叶えられる」であり勉強することにより「学ぶ力」を身に付けることができる。
自分の子供に何が残せるか、それは子供が自立して自分で生きる力を持たせること、学ぶ力を持たせること。浅田真央は立ち直る力を自分で作りだすことができる。自分で乗り切る力を備えることができる。そんな子供に育てたい。
(3) パネルディスカッション
在校生が持つ夢は、4人中2人が学校の先生、一人が外交官そして海外で活躍したい。
大妻のよかったことは人との交わり、自然と触れ合う機会、国際化に力を入れているからだ。国際交流が盛ん、いろいろなキャラの方がいる。言葉として表現ができるようになった。自分が輝く場所が提供されている。友人・先生に恵まれている。国際人を育てる環境がある、良き出会いがたくさんある。
両親とのコミュニケーションで挙げられたのは、両親からは強制されることがほとんどない。好きな道を進みなさい、そして学生らしさを大切にしなさいと言われている。即実行を大切に。日本人としてのIDを明確にせよとも言われた。
社会に出て女性としての壁はあるかは配偶者の協力と理解があれば問題がない。女性自身を認めてくれる人を探す必要がある。
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