1696.税務署のマーケティング(2)

相互に見解の相違があり、酒席のことでもありそのまま放置しましたが、私は納得がいきませんでした。この種の話は、公務員の皆さんに尋ねると同様の返事が返ってくるかもしれません。マーケティング目標である“利益の最大化”に値するのは税収入の最大化であり、その達成のためには納税者(顧客)の信用と信頼を獲得することにより目標を達成できるはずです。公平で規定通りの納税をする意識づけを国民にさせることによって目標が遂げられると信じますが、どうでしょうか。

同席した片方の税理士から後程コメントをもらいました。彼からのコメントは「私はマーケティングとはどういうものか今までよくわかりませんでした。それでパソコンでその意味を調べましたら企業活動のこととか顧客に価値を提供してお金をいただくこととありました。税理士事務所は種々の相談や申告によりお金をもらっていますのでマーケティングだと思いました。お客さんにより喜んでもらいながらより高い報酬を得たいといつも思っています。私の考えでは役所は企業ではありませんがいろいろな価値を提供してお金(税金)をもらっていますのでマーケティングかもしれません。ただ価値も税金も役所が決めるのでなく政治家や議会が決めますので彼らがマーケティングを行っているような気がします。山口さんが言われるように役所は効率よく決められたことを実行することがマーケティングと言えるかもしれません。選挙公約を守り、節約しながら民間の満足を最大にしその見返りとして報酬をもらわなければならない政治家達。彼等が民間の大きな反発の中で活動しているのはマーケティングではなくただのよくばりと見栄っぱりであることが問題ではないでしょうか。ただ一人の政治家ができることは限度があるでしょうが、その制度的なことも含めて直せるのは政治家ですから。その政治家を選んでいるのは個人個人です。」

友人のコメントはコメントとして受けますが、税務署の皆さんがすこしでもマーケティング思考をすれば世の中随分変わってくるはずです。郵便局もだいぶ変わりました、JRもしかりです。最後の砦は政治家でしょうか。

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