1698.〇〇らしさ(1)

化粧品を含めてB2Cビジネスは現場を定期的に訪問しVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)を自分の目で確認することが重要です。問題解決のアイデアや情報は現場にありきで、現場はアイデアの宝庫です。製品がどのようにディスプレーされているか、レイアウトは問題ないか、販売員の様子はどうか、お客様の立場に立った魅力ある売り場になっているかなど多くチェック項目があります。また、オフィスで考えた企画が現場にどのように具現化されているか、企画に間違いはなかったか、現場を自分の目でみて直接現場と会話をする。そんな中からたくさんのアイデアや改善策が生まれてきます。

写真で紹介できないのが残念ですが、ある時百貨店を訪店すると自社製品がプロモーションコーナーで紹介されていました。このコーナーは百貨店が自主管理でしている場所でマイナーブランド(当時)は展示される機会はなかなかありませんでしたが、やっと念願の夢がかなった時でした。ディスプレーをみて、最初に感じたことは、POPはインパクトがあり通行客のアテンションを引いていましたが、プロパー製品の脇に置かれていたセット製品が目立たないと思いました。このセット製品はパッケージの色が白黒で上品にみえますが、下手をすると周りの華やかな色気の中にうずもれてしまう危険性があります。早速、オフィススタッフに「もうすこし色気をポイントに出してほしい」と連絡しました。「できればポイントとして赤色などの上品なカラーリボンをつけたらどうか」と指示しました。

さて、すぐにアクションを取ってくれたかどうか心配だったので、翌日再度訪店すると期待通りで一安心しました。B2Cビジネスは、トップの人間は“こだわり”を大切にし“細心の注意”を払うことが求められます。こだわりの精神を失うと、今日は問題にならないが、放置しておくとブランドイメージに悪影響を及ぼし、当然売上もダウンしてしまいます。

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