1700.〇〇らしさ(3)

プレステージブランドはこの“らしさ、という”こだわり感覚”が亡くなった時、最悪の事態が生じることを忘れてはいけません。この“らしさ”を管理するのは誰かと言えば、関係者全員なのだが、ブランド責任者が最終責任を負うのはいうまでもない。しかし、他にもマーケティング部長、クリエイティブ部長、PR部長なども責任の一端があります。売上が順調な時にはブランドイメージが一貫して管理されていますが、ブランドマネージャが異動し、後任として「らしさ」にこだわらない人間が担当になると、ブランドイメージは急遽低下してしまいます。不思議なのは「らしさ管理」は組織に根付かないことです。しっかりと個人から個人へ「らしさ」を継承してゆかねばなりません。

エスティローダー本社の社長に「これはエスティローダーらしさがありますか、どうでしょうか、この「らしさ」の判断基準はなんでしょうか」と尋ねました。返事は「らしいかどうかの判断は難しい、だから、らしくないが判断できる人間になりなさい。そうすれば〇〇らしいことが見えてくる」ということでした。この頂いたコメントを対人関係に応用すれば、付き合っている人間が良い人間かどうかの判断基準は難しい。しかし、悪い人間かどうかを見極める目をもちなさい。その眼力を習得するには、良い人間と周りから評価されている人と付き合い、できるだけたくさんの良い人間と接していれば、自然と悪い人間を即判断できるようになる、と言うことでしょうか。

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