第2回目講義 経営理念と自分の理念について
マーケティングとは実学。生きた学問で、人を幸せにする学問です。
先日行われた第2回目の講義より、「経営理念と自分の理念」についてご紹介致します。
皆さん、理念などなくとも企業は存続出来るのに、何故、企業には理念があるのか。と考えた事はありませんか?
そこで、経営理念のわかりやすい事例として「真実の瞬間」のヤン・カールソンの話をご紹介致します。
ある二人の石切工が夏の炎天下で一心に石を切っていました。
そのうちの一人は朝からとりかかってもまだ切れない硬い石にてこずりながら、その作業に対し一日中不平不満を言い続けていました。
ところが、もう一人の石切工はまったく同じ条件のなかで喜々として硬い石に向かって作業をしていました。
なぜそんなに嬉しそうに困難な石切りをしているのかと問われた当人は、
「自分の手で切ったこの石が目の前の大聖堂の礎石になることを思うと、こんなに誇らしいことはない」
と答えました。
仕事の目的が利益ではなく、別の崇高な目的があることによって働き甲斐は異なってくるのですね。
そして経営理念がないと、社員はお金を稼ぐことだけが目的になります。
すると仕事をする意義がわからなくなり、生きがいがわからなくなってしまう危険性がでてきます。
さて、経営理念とは何でしょう。
それは企業が進むべき方向や活動を規定するもので、生まれ、育ち、思考、行動原理が異なる社員が共有すべき価値観になります。
働く人々に仕事の意味づけを与え、働く喜びをつくり出すもので、全従業員の精神的な支柱となるものでなくてはなりません。
そして理念は、社員に生きがいを与え、社員のエネルギーを一点に集中させ、社会の一員として間違った方向に向かわないようにするものでもありますので、明確で具体的でわかりやすいことが大切です。
さて、経営理念の必要性や役割を理解したところで、企業を自分に置き換えてみてください。
自分の理念とは?
生きる喜びや働く意味とは何でしょうか?
そこで、自分の名前の意味や込められた思いを今一度思い出してみてください。
名前は今まで何度も呼ばれ、体に浸透していますよね。
きっとどこかで名前に相応しい自分になろうとしているのではないでしょうか。
働く上で、生きていく上で大切な理念。
一度ゆっくりと自分の理念を考えてみませんか?
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