94.新製品開発計画

製品差別化戦略に則って新製品が開発されますが、そのためには社内の関係部署、特に研究開発部門の協力が重要です。製品化のためにマーケティングプランナーは明確で分かりやすい「製品概念書」を作成しなければなりません。いつ、どこで、だれが、どのように使用するかを、文章で明文化した計画書ですが、実際に製品化できなければ単なるアイディア倒れになってしまいます。例えば、「この製品をご使用いただければお肌のシワをとります」と言い切ったコピーは魅力で沢山のお客様が殺到するでしょうが、使用して全く効果が無かったらどうなるでしょうか。返品の山になるのは当然で、会社の存続問題にもなりかねません。このような虚偽広告や誇大広告は信義の問題ばかりでなく法的な問題にも関わる重大問題になる恐れがあります。一度失った信用・信頼度は簡単に回復することができません。従って、製品差別化戦略は開発技術に裏付けられていなくてはなりません。また、プランナーは事前に担当部署と十分に根回しをしながら仕事を進めますが、関係者はプランナーが権限を有しているからといって真剣に耳を貸してくれません。プランナーの誠意、情熱、真摯さが仲間の皆さんを動かします。まさしく新製品開発にはプランナーの人格が問われていると言えます。ビューティアドバイザーの皆さんは、新製品開発の背景にプランナーの苦渋に満ちた努力があることを忘れないで欲しいと思います。

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