96. 現場のビューティアドバイザーができる新製品開発

新製品の開発は消費者情報が起点となりスタートします。消費者のニーズやウォンツがアイディアの源となり、多くのヒット製品が生まれています。現場のビューティアドバイザーの皆さんは、日夜、接客を通して貴重な情報を耳にしているはずです。皆さんは意識して普段から情報を集めておきましょう。
レオナルド・ローダー会長は訪日すると、会議をするよりまずは百貨店の訪問でした。そしてエスティローダーのカウンターでは、売り場のビューティアドバイザーへ必ず尋ねます。「他社で売れている製品はなにか、自社製品のなかで改良が必要な製品はなにか、お客様が欲しがっているのはどのような製品か、そして貴方自身が欲しい製品はなにか」。会長自ら現場のビューティアドバイザーの声に耳を傾けます。そして会長のスクリーニングを通して製品化されたのが「ホワイトニング」でした。このラインはシンプルに化粧水、クレンザー、ナリッシャーの3品のスタートでしたが、アメリカ本社の開発スタッフは計画に大反対でした。それというのも「ホワイトニング」という製品コンセプトがまったく理解できなかったからです。英語では「Whitening」は肌を白くするとなり、それはまるでブリーチのような製品だからです。そのために、秘密裏に日本国内で製品開発がすすめられたのでした。

0コメント

  • 1000 / 1000