121. 残りの80%を選択し集中して成功する

ビジネスの世界では、通常上位20%に焦点をあてた戦略が一般的に実施されますが、公共事業では、逆に80%の部分に焦点をあてた、いわゆる社会活動の基盤に対するインフラ事業(infrastructure)に公共投資がなされています。また、公立の学校教育についても同様で、教育方針は生徒の能力を均等にして全体を底上げすることにあります。そのために、「残りの80%」、その中でも特に下位の20%に焦点を当て底上げを図る教育指導がなされています。その結果、上位20%の成績が優秀な生徒は学習塾などで補習授業を受け私立学校に進学します。私立学校は公立と異なり、「パレートの法則」に基づいて上位20%に焦点をあてた英才教育が施されているからです。
天然資源の希少な日本国おいては、「人財」以外の資源がありません。それを考慮にいれると、公立または私学のどちらの教育方針が正しいか色々異論があるにしても、人材育成のためには、公立教育にも私学の指導法を取り入れるべきではないでしょうか。

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