124.コトラーの「STPマーケティング」、セグメンテーション戦略

フィリップ・コトラーはアメリカの経営学者(マーケティング論)で、「マーケティング

の神様」、「近代マーケティングの父」などと呼ばれるマーケティング界の第一人者です

。時代の変遷と共に変化するマーケティングの概念を簡単で具体的に説明しました。特に

有名なマーケティング手法が「STPマーケティング」で、「STP」は「セグメンテーショ

ン」「ターゲティング」「ポジショニング」の頭文字を意味し、マーケティングはこれら

の3つに概要されるとしました。

最初の「セグメンテーション(市場細分化)」とは、市場全体を同一市場として扱わず

に、顧客ニーズによって細分化した市場を対象とする考え方です。例として風邪薬をとり

あげてみると、風邪薬のニーズは患者の症状によって様々です。痛みの種類で細分化する

と、頭痛、歯痛、生理痛、筋肉痛など、また患者別にすれば、大人用、子供用、小児用、

男性用、女性用などが考えられます。これらの細分化をまとめて、例えば「頭痛薬」とす

ると、これは市場を細分化せずに全体市場として捉える「万能風邪薬」となりますが、万

能型よりも、頭痛用または小児用と細分化した風邪薬のほうが購買意欲を誘因します。

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