132.リテラシィの語源


「リテラシー(literacy)」を英々辞典で引くと「 the ability to read and write」とあります。言葉通りに和訳すれば、リテラシーとは読んだり書いたりする能力、つまり識字力のことで、「我が国は江戸時代から藩校や寺子屋制度による教育制度が整っていたので、国民の識字力が他国よりも高かった」などと使われます。

リテラシィは単に識字力というよりも、自らが欲する情報を入手できる能力や、その情報が正しい情報かどうかの判断ができる能力などを含んでいます。インターネットの発達によって、情報は洪水のように溢れ、足で稼いで情報を収集する必要もなく机に座って瞬時に膨大な情報を集めることができるようになりました。しかしながら情報が多ければ多いほど、信憑性の低い間違った情報も入ってきます。その中から正しい情報のみを収集するためには、収集された情報を取捨選択できる能力を備えていなければなりません。したがって「リテラシー」とは、収集された情報が正しいかどうかを判断する能力のことと考えると理解しやすいと思います。

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