150.知行合一

「顧客志向」などの四字熟語はビジネスで頻繁に使われていますが、似ているようだが異なった意味の熟語がありました。ひとつは「不言実行」と「有言実行」で、頭の漢字が「不」と「有」の違いがありますが、もともとは「不言実行」が慣習的に使用されていたが、誰かが、語源はわかりませんが、もじって「有言実行」として使用したようです。「不言実行」とは「あれこれ言わずに黙ってなすべきことを実行する」を意味し、そこからは寡黙に行動する「サムライ魂」が浮かんできますが、「有言実行」は「口にしたことは何がなんでも成し遂げる」意味で、自己規制を強いる切羽詰まったイメージが湧きます。
もうひとつは「言行一致」と「知行合一」です。「言行一致」とは言葉に出したことと行動が同じことを意味しますが、「知行合一」とは「行動を伴わない知識は未完成である」です。本当の「知」は実践、行動を伴って初めて知識になると解釈しますが、マーケティングも「知行合一」で実学と呼ばれる所以です。

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