161.スーパーマーケットの出現
スーパーマーケットは旧来の業種分類によれば「大型食料品店」と呼ばれるものですが、業態発想「自由に選択する楽しみ」によって誕生しました。コンビニも業種分類するならば「日用雑貨店」ですが、業態発想によって「便利さ」を提供する小売店として台頭しました。消費者にとって便利で役にたつモノならば全て取り扱います。現在では、日用雑貨から始まり、弁当、ATM、チケット、最近では医薬品まで取扱品を拡大しています。これからも、「コンビ―二エンス(便利さ)」を切り口として取扱品は際限なく増えてゆくことでしょう。
1974年、「7&Iホールディングズ」の鈴木敏文会長が、アメリカの「7&11」を日本市場に輸入したのがコンビニの始まりでした。当時、日用雑貨店は約10年前に登場したスーパーマーケットによってまさに壊滅状態にあり、その状況を打破するために登場したのがコンビニでした。コンビニはまさしく業態的発想から生まれた新しい小売形態でした。
コンビニの誕生の背景には、消費者が望む機能はなにか、役に立つ機能は何かを「考えて、考えて、考えた」結果、全ての機能を「便利さ、スピード、セルフ」の3要素に凝縮したのです。それらを差別化戦略として、店舗に具現化したものがコンビニです。当然、取扱い製品の選択もこれらの3要素を基準としています。
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