163.百貨店の現状

流通革命前の小売業の雄は百貨店でしたが、流通革命の嵐のなかでも特別な対策を講じず、単に生き長らえてきたのが百貨店です。過去の栄光に頼り、築き上げた財産を毎年食いつぶしてきましたが、ついに21世紀に入り、その余裕がなくなってきました。しかし、百貨店は相変わらず業種的発想から離れることができず、取扱製品を増やしたり、プライベイトブランドを開発したりで、すべて製品寄りの改善策を講じてきたにすぎません。なぜ、業態発想ができなかったのでしょうか。これも大企業病かもしれません。「どうすればお客様が喜んでいただけるか。どのようにおもてなしをすればよいのか」真剣に業態的発想から百貨店の生き方を考えるべきでした。

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