182.可処分所得
高級化粧品は「セルフ方式」よりも5～7倍も高く価格設定されているので、所得に余裕が無い人は購入しません。一般的には、高級化粧品はお金持ち、つまり生活に余裕のある方が購入しますが、それではお金持ちかどうかの判断基準はなんでしょうか。不動産をたくさんもっている人でしょうか、給料を大層もらっている方でしょうか。しかし、給与所得が多くても多額の借金を抱えていれば自由に使える額は限られます。また、所得を投資に回している人は、手持ちのお金に困っている人もいます。世の中、人は様々ですが、決めてとなるのは自由に使える金額（可処分所得）の多少です。「可処分所得」とは、給与やボーナスなどの個人所得から、税金や社会保険料などの必要経費を差し引いた残りの正味収入のことです。つまり、「可処分所得」は個人の自由裁量で使用できる所得で、個人の購買力を測る目安とされています。このように高級品の対象となる顧客は単純に所得で評価するのではなく、可処分所得が判断基準になります。
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