201.組織化のルール「命令統一性の原則」

エスティローダーにマーケティング部長として入社すると、この原則の通りではありませんでした。直属の上司は、当時のエスティローダー事業部長でしたが、ニューヨーク本社のマーケティング部長と破線で結ばれていました。実線でつながった日本の上司が給与や昇進の査定をするので、無視はできない存在でしたが、しかし、本社の意向を無視できません。むしろ本社との破線の方が重要だと考えていたので、精神的には不健全でストレスの原因にもなりました。しかし、どんなに社内セールスをしても、基本は国内の利益予算を達成しなければ意味がありません。現場のビューティアドバイザーとの関係を強化することに努めました。