198.組織化のルール「権限・責任一致の原則」
意思決定をする人間は、失敗したとき、その責任を負わなければなりません。つまり、権限と責任は別々に存在するのではなく一致しなければなりません。権限を与えるから、責任も一身で負いなさい。責任を取るならば、権限を与えますということです。権限と責任の重さを天秤で量ると互いに等しい重さで均衡しています。しかし、このルールはルールとしては理解できますが、現実は少し異なるかもしれません。居酒屋で上司の愚痴をいうビジネスマンがいます。上司からは責任だけ押しつけられ、権限はまったく与えられないと嘆いています。確かに、これは不条理なことですが、上下関係が厳しい組織ですから甘受せざるをえません。従って、権限は責任に付随しているとは考えずに自分の力で勝ち取るものだと理解し、与えられた仕事を全うすることです。
0コメント