221.真実の瞬間

「真実の瞬間」で有名なヤン・カールソンによる例え話があります。ある二人の石切工が夏の炎天下で一心に石を切っていました。そのうちの一人は朝からとりかかってもまだ切れない硬い石にてこずりながら、その作業に対し一日中不平不満を言い続けていました。

ところがもう一人の石切工はまったく同じ条件のなかで喜々として硬い石に向かって作業をしているのでした。なぜそんなに嬉しそうに困難な石切りをしているのかと問われた当人は、「自分の手で切ったこの石が目の前の大聖堂の礎石になることを思うと、こんなに誇らしいことはない」と答えたそうです。給金をもらうために仕事をする人と、教会の為に仕事をしている人とでは、仕事に対する姿勢に大きな差があります。どうせ仕事をするならば、積極的に仕事をする大義名分があれば仕事も楽しくなるはずです。

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