286.日本の化粧品メーカー、資生堂

数年前まで、化粧品業界の日本の雄である資生堂が変化しようと喘いでいましたが。新社長として、初めて外部から、魚谷雅彦氏を招聘し再生計画をスタートさせました。インバウンド効果もあり、順調に計画が進んでいるようです。資生堂は「ブランドマネジメント」を改革の旗印にしているようで、それはとりもなおさず、ブランド別の事業部制に移行することを意味しています。この事業部制こそ「Less is More(小さければ小さいほど効果がある)」に沿った事業展開で、この新しいシステムによって国内事業を回復させ世界の雄になることを祈っています。
外資の化粧会社は、ほとんどが「ブランドマネジメント」戦略でしたが、資生堂だけでなく、トヨタもサントリーも、また、アパレルではオンワード、ワールド、家電業界ではパナソニック、日立でも全ての国内企業は「ブランドマネジメント」ではなく「企業マーケティング」を採用しています。このマーケティング手法は、企業名を前面に打ち出しブランド名がその傘の下にくる戦略です。

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