367.ブランド別事業部制
エスティローダ・グループはブランド別の事業部制を敷いています。各事業部が事業部長をヘッドに独自の経営を行っています。但し、経理部、人事部、総務部などのスタッフ部門は各事業部をバックアップするだけで、事業部はひとつの経営単位で独自の権限と責任をもっています。そのために事業部長は小さな組織のCEO的な役割を果たしているといえます。事業部の独立性が強くグループ本社によるコントロールが機能しません。そのために「エスティローダ」と「クリニーク」は同じグループなのだが、相互が競争関係の状態で協力関係などはまったくありません。少しでも相互の理解と協力関係があれば、弱いブランドは随分と助かったのでしょうが、事業部制には他に依存しない独立自尊の精神が養われる長所があります。事業部制は経営者の育成にはとてもよい制度だと思います。
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