389.価格設定政策 - コストプラス方式

経済原論では、価格は需要曲線と供給曲線の交差するところが価格設定のポイントだが、これはあくまでも理論であって実践では「コストプラス」「競合価格」「値頃感」などによります。
「コストプラス」は製造原価に一定のマージンを上乗せる方式で、例えば、製品原価が100円で、マージンを40円確保したいならば販売価格が140円となります。この価格設定はコストがベースになるので、競争相手がいない独占市場やライフサイクルの導入期において採用されます。したがって、製造原価が上がると販売価格も当然のことだが値上げをすることになり、ガソリン、電気、ガスなどの公共性の強い製品やサービスが対象になる。この方式はメーカーにとって常に一定の利益を確保できるので、企業内に自浄作用が働かず、高浜原発事件もその原因がコストプラス方式にあると思われる。

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