396.他の価格設定政策、慣習価格政策 

慣習的な価格帯で「相場価格」とも呼ばれている。これは理論的な裏付けがないが「当然、自然、相場」として受け入れられている価格帯で、典型的な例としては、中元、歳暮の価格で大体3000円、5000円、7000円がよく売られている。この種の慣習価格は「7・5・3」で、奇妙なことに、それ以外の価格帯にすると「不自然」とみられて敬遠される。正月に恒例の福袋の場合も3000円、5000円が中心で、7000円を飛び越して10000円が相場となっている。モノの価格ではないが、お年玉、ご祝儀、お経代、チップなどもだいたい慣習価格がある。結婚式に招待された時には偶数よりも奇数が喜ばれている。奇数は割り切れないので「二人が離れることがない」と祈っているからだ。

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