431.理想的な開放的流通政策
いつでもどこでも好きなものが購入できる開放的流通政策は、消費者にとってありがたい政策で同時にメーカーにとっても売上を最大にすることができる最善の政策ですが、何事にも一長一短があるように、開放的流通政策には大きな問題があります。
チャネルが開放されているがゆえに販売拠店数が多くなり価格管理がむずかしく、価格管理ができなければ安売り競争、いわゆる価格競争が始まることです。強制的に価格管理をすることは独禁法で禁止されているが、メーカーは間接的に価格を管理、維持するよう最大の努力をします。それができるかどうかはメーカーの企業力によるが、大企業は財務的にも組織的にも豊かであればあるほど価格維持力を有している。当然のことだが、誰でも安売りしなくても十分な利益が確保できれば価格を乱すことはありません。例えば、広告や販売促進策などにより在庫回転率を高めることができれば自然と安売りはなくなるはずです。
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