466.エスティローダーのミッション
化粧品の仕事は、得意先と利益を共有することですが、それよりも得意先のよき交渉相手になることに興味を感じていました。交渉はお願いする方が弱い立場で、される方が強い交渉力を持ちます。この両者の立場の違いを理解していないと、交渉が難しくなります。また、相互が交渉を通して「解決したいという意志」がないと交渉は成り立ちません。最終的には「相互の勝ち」つまり「win&winの関係」で終わることが理想だが、一方に不満があれば必ず将来に禍根を残すことになります。
出店交渉に関して「YES or No」だけを決めるならば簡単で、これは交渉ではありません。両者が納得する合意点を引き出すことが交渉で、出店交渉の場合は出店の不可だけに焦点を置かず、出店の機会に何ができるか、どのような「相互利益」があるかを話しあうことが重要。「自利利他」という四文字熟語の通り「他人の利を真剣に考えれば、必ず自分の利になって戻ってくる」この精神が交渉に必要で、交渉相手もどうすれば相互の利になるかを真剣に考えるはずです。
0コメント