487.フラッグシップ戦略(5)
百貨店との交渉を20年以上続けてきましたが、理屈が通じる人、将来を見つめている人、政治的駆け引きが好きな人、感情に走りがちな人など様々でしたが、終わってから考えると良い経験になりました。今では、多くの方々に感謝の気持ちで一杯です。特に、両店で一番印象の深かった方は、タフな交渉相手と言う意味で、阪急の川端保彦常務と伊勢丹の武藤信一社長でした。当時は、川端氏が化粧品の仕入れ担当部長、武藤氏も化粧品担当MD部長でした。ご両人とも、化粧品が将来の百貨店の主要カテゴリーになると確信し、積極的に化粧品の充実化を推進なさっていました。現状を見る限りその考え方は正しかったと言えます。川端氏とは音信がありませんが、武藤さんは2010年に残念ながら急逝されてしまい残念です。素晴らしい人こそ早く逝ってしまうとはこのことです。ご冥福をお祈りします。
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