491.坂の上の雲、司馬遼太郎(2)
(1) 「凡庸な連中にとっては、自由裁量権というものほど心細いものはない」
自由裁量権が与えられると、同時に実践義務がついてくることを知らない人間が多く、そのような人は権限だけ受け入れ、義務を無視しようとします。
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世の中はうまくできているもので、必ずバランスがとれています。義務には権限が、権限には義務が、一方だけがあるというのはありえません。喜びがあれば悲しみがある。これを「トレードオフの関係」というが、この単純のことを理解していない人が多くいます。
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