511.百貨店交渉(1)
百貨店は2月または8月末が決算です。そのために化粧品コーナーの改装(リフレッシュ)は3~4月と9~10月に集中します。一つの改装計画に約半年の交渉期間がありますが、その期間に最低3回は百貨店との交渉が生じます。したがって改装計画が増えると百貨店交渉のために多くの時間が取られ、例えば、取扱い総店数を150店、5年に一度の改装計画を想定すると、一年に最低でも平均30店が改装対象店となり、ひとつの改装計画に3回の交渉が必要とすると約90回の交渉が春または秋に集中することになります。売上が好調ならば、交渉はそれほど難しくありませんが、売上が不調の場合には当然ながら交渉回数も増えストレスの原因になります。10年も仕事に携わると、交渉回数が1000回以上になり交渉力が自然と身に付いてきます。交渉には「相手の立場に立って考え、そして行動する」この思考を自然と身に着けておくことが必要です。
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