1031 2. 基本と原則(7)

2016年に起きた三菱自動車の燃費偽装はまだ記憶に残っていると思いますが、ニュース報道によると、三菱では90年代から違反測定がなされていたそうです。それも燃費測定法が法令とは異なるやり方だと知っていたとのことです。人間はだれでも偶発ミスを犯すものですが、それが作為的であったとすると話は別で、これは確信犯であり犯罪行為です。実は、三菱自動車は以前にもリコールにつながる不具合情報を報告せず社内で隠蔽していた事実が発覚していました。しかし、この事件によって失われた信用も回復し売上が増加していたにも関わらず問題が再発してしまいました。どうして?と誰でもが疑問に思うことですが、事実は「基本と原則」が理解されていなかったからだと思います。経営の意思決定はトップダウンで、全ての責任は社長にあります。これまでも社長が交替してきたにも関わらず改善されていなかったことに驚くというか呆れてしまいます。

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