1675.進化するコンビニ 未来への針路

2014年1月の日経MJの記事によると『外の看板は「ファミリーマート」だが一歩店内に入ると通常のコンビニエンスストアの3倍の売り場が広がる埼玉県狭山市の住宅地にファミリーマートが昨秋開いた「ファミリーマート+ドラッグエース広瀬東店」という複合店だ』

小売業界の中で競争がもっとも厳しく将来の方向を模索しているのがコンビ二。大手コンビニを中心にローカルのコンビニが乱立し、今後のコンビニの動向が気になる。7&11は「コンビニの成長は依然と大きな可能性がある」とし、まだまだ市場サイズは伸長するとしている。

コンビニはその由来である便利性に特化した店づくりからスタートし、便利性というコンセプトの枠を徐々に広げ取扱い製品を拡大することによって成長してきました。導入当初は基本的に乾き物を中心とする品揃えだったが、弁当、たばこ、ATM、宅配、チケット手配最近では医薬品等々と拡大し続け未知のカテゴリーはなくなりつつ。

2013年、7&11は未進出だった四国市場へ進出し1号店がオープンした。このエリア拡大は、売り上げ面でとらえれば確かにプラス効果が出てくるのは明白だが、果たして店舗当たりの売り上げは増加してゆくのか疑問。エリア拡大によってひと時の売り上げアップは見込めるが根本問題の解決策にはならない。残すのは冠婚葬祭関連ビジネスのように思われるが、これも始めざるをえないのではないかと思う。

コンビニの元来の特長は①便利性②セルフ販売③アルバイト販売員であり、これらがコンビニの成長を促してきた。最近のコンビニの動向を観察すると、この当初の特長を無視し新たなビジネスモデルを創造しようとしているように見える。それはまるでコンビニ業態から脱皮し新たな新業態に移行するように思われるのだが。

この新聞記事からすると、ファミリーマートはドラッグストアとのコラボに活路を見出しているようだ。すでにファミリーマートはスーパーイズミヤとのコラボなどにも着手しているがコラボの評価が十分になされずリスクを感じざるをえない。

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