1680.スーパーいずみやが阪急阪神の子会社に

日経MJ 2014.0201。百貨店、スーパーの再編成がすすんでいるようだ。この記事にあるM&Aは、関西地盤のスーパーイズミヤが阪急阪神H2Oの子会社になり、関西地盤のシェアを高めることが目的であろう。新聞報道されていることが当事者の思惑を完全に伝えているとは限らないが、毎回この種の記事を読むと相変わらずM&Aの目的が消費者の立場に立って考えられていないのには驚かされる。

小売業は消費者に直接に接する立場からマーケティングの原点である消費者の立場は十分理解しているはずだが、事実は全く逆のように思う。M&Aによって消費者、この場合は阪急阪神そしてイズミヤのお客さまにとってどのようなメリットがあるのか、それが根本でそれを考えないかぎりM&Aの成功はおぼつかない。また、百貨店とスーパーは業態が異なり相互が理解することは難しい。M&Aの目的が単に数字のマジックの為だけであるならば成功は難しいと言わざるをえない。

阪急うめだ本店自身の売上は当初目標に1割以上も届かなかったとしているが、この際振り返りを徹底的にすべきではないだろうか。未達成を隠すためのM&Aであれば、自転車操業のための事業拡大がこれからも行われざるをえないでしょう。

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