1692.接客とは(2)

接客に関するエピソードをひとつ。近所の薬局へ処方箋を持っていったところ、入口近くのショーケースにきれいに書かれたオードリーの絵がフレームに納めてありました。「きれいに書かれていますね」と言うと、「お客様が書かれたのですよ、きれいでしょう」「サインが書かれていませんね」「そうでしたね、今度お願いしてみます。でもこの絵に気が付いたのは山口さんだけです」こんな薬剤師さんとの会話がありました。この会話も接客です。接客とは字の如く「客に接すること」、通常は売り手から客に対する一方的なアプローチで始まりますが、この薬剤師さんのように客の方からスタートする接客もあります。気持ちの良い接客は相互の参加が必要だと感じます。このケースはオードリーの絵に気付いたことから接客が始まりました。小さな変化に相互が気が付く“こころ配り”が大切で、そんな中から気持ちのよい接客が生じるのではないでしょうか。接客は「芸術」です。

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