52.事業部長便りを製本
事業部長便りを発信してから数ヶ月経つと営業課長から懐疑的な反応が出て来ました。
事業部長とビューティアドバイザーとの間に接点ができると、現場から上司に対する不満
が噴き出し、事業部長便りが「目安箱」になるのではないかと心配しだしました。呆れた
話しですが、そのようなことを陰でささやく人間がでてきたことは事実です。それだけ、
組織内のコミュニケーションが最悪な状態だったわけです。しかし、それも徐々に誤解が
とけて、数ヶ月も経つと意思疎通がスムーズになってきました。
入社した時、店内シェアはトップ10にも入らないエスティローダーでしたが、約20年経
ち、外資の化粧品のなかで年通算して一時的にしてもシェアトップまで成長したことは、
現場との意思疎通ができたことのお陰だと言えます。大きな役割を演じたのが事業部長便
りであって、ビューティアドバイザーの皆さん達が、部長便りを利用して相互に意見交換
の場ができたからです。なによりもまして、ビューティアドバイザーの皆さん自身が歯車
の一つではなく、会社にとって大事な主要プレーヤーであることを自覚したからです。
事業部長便りは毎月毎月休むことなく継続し最終号が210号になりました。18年もの長
き間、事業部長便りがカウンターとオフィスの間を取り持ってきました。それらを5冊に
製本し、ビューティアドバイザーの皆さん全員に配本させてもらいました。ビューティアド
バイザーのメッセージは、皆さんにとっても良い記念となると考えて匿名とせずに敢えて
記名式にしました。
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