62. 読書は大切

私が読書の重要性を気付いたのは、日本人としてのアイデンティティは何かを考え始めた時でした。特に、日本の歴史については精通しなければならないと考え、司馬遼太郎の著書を中心に読み始めました。史上にまつわる話しを通して、先人達の考え方や行動の一端を知ることは至上の楽しみになりました。歴史については教科書や歴史小説で語られていますが、必ずしも教科書で書かれていることが真実かどうかはわかりません。歴史小説に関しても全てがフィクションだとは言い切ることができません。読者のひとりとしては、歴史小説の中にこそ真実があるのではないかと思っています。
歴史は過去のことです。誰もが事実を直接、自分の目で見たわけではありません。司馬遼太郎の世界も、ある程度はフィクションの部分もあるでしょうが、真実に近いことを小説化しているはずです。だからこそ亡くなった現在でも、多くの司馬遼ファンがいるのです。多くの作品を残されていますが、その中の一つ、「竜馬がゆく」は現在でもベストセラーですが、坂本龍馬の活躍はあくまでも司馬遼の世界で紹介され史実化されました。果たしてそれが史実であったかはわかりませんが、私は事実であったと信じています。

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