63.過去・現在・未来

二つ以上のものの間に原因と結果の関係があることを「因果関係」があると言います。過去が原因で、その結果が現在で、過去と現在は因果関係にあり、また現在が原因になり未来があると言えます。つまり、平和で幸福な未来を望むならば過去まで遡って史実を学ぶことが大切です。ここに歴史(過去)を学ぶ意義があります。
論語に「温故知新」という言葉があります。「古きを訪ねて新しきを知る」と読みます。歴史(過去)を学ぶことによって、当時の人々が何を考えそして行動したか、どのような工夫をしたかなど、たくさんの人間の知恵とアイディアに触れることができます。それを学ばないで私たちは未来を語ることができないと思います。ちなみに、渋谷の國學院大學の近接地に「温故知新」を精神のよりどころにした塙保己一の記念館「温故学会」があります。そこには彼が編纂した「群書類従」の貴重な版木が収められているので一見の価値があります。

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