88. マーケティング努力

 マッカーシィは統制不可能要因をできるだけ統制可能要因に近づける努力をすることを企業のマーケティング努力だと規定しています。私たちは統制不可能要因を最初から不可能だと言ってあきらめずに少しでも統制可能領域に近づける努力をせよと示唆しています。
化粧品で「お肌の加齢」は止めることができません。これは統制不可能要因ですが、加齢の速度を遅くさせることは可能です。この努力の為に開発されたのが「アンチエージング製品」です。この製品開発の背景にあるのが、企業のマーケティング努力のお陰です。
友人から聞いた話です。「会社の業績が悪くリストラになりそうだ。大変悩んでいる。リストラにあったらどうしよう。毎日が心配で、心配で寝られない」これは確かに深刻な悩み事ですが、原因は会社の業績であって、友人の責任ではなく管理外のことです。悩むだけで何もできません。悩んでも、悩んでも解決はできません。つまり統制不可能要因だからです。このまま放置すればストレスが鬱積し神経がおかしくなり健康にも影響がでてきます。それよりも、自分では成す術がない問題で悩んでも仕方がない、他に道を探してみようと思ったらどうでしょうか。しかし、分かっていても「人間だから」悩んでしまうのはわかりますが、なんとかこの問題に固執せずに自ら新路を探してみるべきです。

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