98.提案書の作成

情報収集は最も基本的な作業ですが、怠っているととんでもないことになります。情報なくしては企画書の立案も意思決定もできません。情報がないことは、まるで羅針盤のない船が暗闇の海に放り出されどちらに行けばよいか途方にくれていると同じことです。船がどこに位置するのか、港はどこなのかがわからなければ船をどの方向に向ければよいのかわかりません。船長がKKD(勘と経験と度胸、それぞれの頭文字)方式でサイコロを振って決めるようなことでは危険が多すぎます。やはりきちんとした情報は必須です。

上司からある課題について提案せよと命令が下ったとしましょう。その場合、仕事ができる人は「3ステップ方式」で提案書を作成するはずです。
「ステップ 1」は、関連する情報をできるだけ多く収集し分析、評価をして現状を把握します。
「ステップ 2」は、収集した情報を機会と問題に仕分けします。
「ステップ 3」は、機会は更に発展させ問題に関しては解決する方法を考えます。
そして複数の代替案を作成し優先順位(プライオリティ)をつけ、その根拠を明示します。これで提案書が出来上がります。
各ステップの時間配分は、情報収集に50%、機会・問題の仕分けに20%、そして提案作成に30%が適切な割合です。約半分の時間を情報収集に費やせば必ず建設的な提案書が出来上がるはずです。

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