99.情報伝達は間違いなく

情報伝達に関して史実を紹介します。昭和16年12月8日、日米間で戦争、太平洋戦争が勃発しました。日本帝国海軍は総力をあげ北海道北部沖に連合艦隊を終結させ、秘密裏に北上しハワイの真珠湾に停留するアメリカ太平洋艦隊の撃滅をめざしました。米軍に発見されないように細心の注意を払って北上したそうです。しかし、発見されなかったと言われていますが、どうも事実はそうではないらしい。アメリカの漁船がたまたま、夜陰にまぎれて北上するたくさんの艦船を発見し情報を米軍本部に連絡したそうだが、米軍は「まさか!そのあたりを運行する多数の艦船の報告は報告されていない、なにかの間違いだ」と取り合わなかったそうです。宿直の下級オフィサーが独断で判断したとのこと。
米軍にとって最悪なことは、再度、独断的に間違った判断が続いて生じたそうです。ハワイ北方海域に連合艦隊が終結し、空母から飛行機を発進させ真珠湾にむけて飛行させました。この飛行隊は米軍のレーダー基地によって捉えられ、この情報もハワイの情報本部に報告されたそうですが、やはり、「そのようなたくさんの飛行機は米国以外の飛行機ではありえない。これは、たまたま米国本土から飛来する米軍飛行機隊にちがいない」と独断してトップの判断を仰がなかったそうです。
「まさか」の連続が大変な結果になってしまいました。これは情報の報告ミスで、情報を受ける人間、判断する人間が適切な人ではありませんでした。この話は軍隊の話ですが、同様なことが私たちの日常にも起きています。体調が悪い時、「素人の生兵法」の如く自分の判断で気にかけないことがあります。しかし、医者に行ってみると大病の兆しだったこともありえます。情報は能力のある人間だけが判断すべきことです。

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