134. ホールディング・カンパニー

ホールディング・カンパニー（ＨＤ　持ち株会社）の設立は買収した企業も含めた関連企業を傘下に収め、グループとしての規模の利益を享受することが目的です。プラス面を考えれば個々の企業は主体性を維持しながらビジネス活動ができるはずだが、実際には多くの経営問題が露呈しているはずだ。問題の原因はＨＤを頂点とする経営陣内部に大きな企業組織を経営するにふさわしい人材が少ないことではないだろうか。ご多分にもれず、果たして、サントリー内部に優秀な人材が育っているかどうか疑問がありそうだ。

勝手な私案だが、個々の経営陣の能力に応じたサイズに企業を留め置くシステムを採用すべきではないか。それが利益を最大化にする方法ではないかと思う。通常、組織化は人間ありきではなく、あくまでも機能がさきにあるべきだが、どうも優秀な経営陣の欠如がどの業界にも共通して生じている感がするからだ。日本経済の将来を考えると「Japan, First」を唱え「独立自尊の精神」を有する経営人を多く育成する必要がある。企業買収する前に、まずは社内教育による人材確保の準備をすることが緊急課題ではないだろうか。