135. Small is Better

「大きいほど良い時代は終焉を迎え、小さいほど良いとする時代へ」このテーマは、なにも経営管理にだけ該当するのではなく、マーケティングの基本的な戦略の市場細分化戦略(セグメンテーション)についても同様で、これからはマーケットをグロス(総体)でとらえるのではなく、市場細分化を突き進めて、最小のマーケットで最大の利益を上げる戦略が正当化されるはずだ。突き進めると最後に辿り着くのがニッチ(隙間)なマーケットで実際にニッチ・マーケティングで大変な利益をあげている企業が多くあります。

ソニーの分社化のニュースが、2015/2/19の日本経済新聞に掲載されていました。「ソニーは全事業を分社する決定をして、今後は規模より効率を重視する方針である。競争環境は厳しさを増している。これを乗り切るためには、意思決定を速めて環境変化に素早く対応し、利益重視の経営を徹底しなければならない。それには、組織の階層を減らし、意思決定を速める一方、結果・説明責任を明確にする。」

ソニーは大きな組織から分社化へ転換するそうだが、これが低迷するソニーを活性化する戦略ではないだろうか。本社機構を小さくし、個々の企業に権限を委譲し、個々の利益重視の経営を徹底させることによって個々の経営者が評価される。この政策変更は、経営者にとっては結構厳しい経営戦略の変更になるが、成功するかどうかは、ソニー内に人財があるかどうかにかかっています。


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