144.メモ帳の生かし方

会社に「メモ魔」と呼ばれる同僚がいました。彼は本当にメモを細かくとっていて、彼の手帳はビッシリと小さな字が整然と並べられていました。また、彼が会議でメモをとる姿は、話し手にとっては好感さを感じさせるもので、これは社内だけでなく、お得意様に対しても彼の姿は営業活動にプラスに働いていました。メモをとる姿が真剣に話を聴く姿と重なりあってしまうからでしょう。ある時、メモ魔の彼に昨日の会議の内容について意見を求めました。驚くことに、なんのことかわからないと言うので、メモを見るようにいいました。メモを見てやっと思い出したようです。彼の場合、メモをとる姿勢は評価できるのですが、メモをとればそれで終わりとしていたようで、あとで内容を自身でレビューしていません。これでは、いくらメモ魔でもメモをとる意味がありません。メモの目的は話の内容を記しておくことであって、自己演出の道具に使うことではありません。メモをとったら電車の中や寝る前にでもメモ内容を再読する習慣化が必要です。


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